【銘柄分析】2801 キッコーマン

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 みなさん、こんにちは!やんまーです

本日は、しょうゆでお馴染み調味料大手のキッコーマンについて銘柄分析していきます

キッコーマンは、業績安定の時価総額1兆円越えの超優良企業です

紹介内容

・企業情報

・株価指標、株主優待

・業績の推移

・キャッシュフローの推移

・キッコーマンの強み

目次

企業概要

 1917年設立、本社は千葉県・野田市。1949年に上場。

しょうゆの最大手で国内のシェア3割。食品事業としては、しょうゆを柱に国内売上高2割に成長した豆乳事業、デルモンテのアジアでの商標権と幅広く事業を展開しています。

海外事業に力を入れており、しょうゆ事業をはじめ、日本食の卸売り事業も大きく展開しています。

ブランドスローガンは、「おいしいの、まんなかに。

株価指標、株主優待

 株価指標、配当利回りについてみていきます

株価指標数値
株価7,310円
時価総額約1.4兆円
PER・予49.6倍
PBR4.6倍
ROE9.4倍
ROA6.7倍
自己資本比率71.6%
配当金45円
配当利回り0.6%
配当性向30.0%
2021年6月17日終値

 同業種と比べて若干の割高感がありますが、後述する業績から見てとても妥当な指標だといえるかと思います。業績に対して評価が反映されている形ですね。逆に相場全体の下落時に同じく株価が下落した際には、必ずチェックすべき企業だと考えていますし、現時点での投資も十分にありなのではないかと考えています。

・株主優待について

100株1,000相当の自社商品がもらえます。1000株以上で、3000円相当の自社商品。保有期間によってプラスアルファがあります。詳しくは外部リンクの株主優待ページで確認できます。

外部リンク→https://www.kikkoman.co.jp/ir/shareholder/gift.html(株主優待ページ)

株価チャート・業績推移・キャッシュフローについて

 それでは、株価及び業績推移についてみていきましょう

長期(10年)株価チャート

(出典元:SBI証券)

 非常に堅調で、右肩上がりの理想的な株価チャートになっています。はっきり言ってケチの付けようがないくらい株価からは優良企業であることが見てとれます。

キッコーマンは投資信託の組み入れ率が20%あります。機関投資家からのしっかりとした評価がされているとわかりますね

業績について

出典:SBI証券

 売上・利益ともに右肩上がりで成長しており、これも理想的であると言えます

キャッシュフローの推移

(出典元:SBI証券)

 キャッシュフローの推移も非常に安定しています

本業の営業CFをしっかり確保しながら設備投資や研究開発に資金を投入することができています。

将来的にも業績拡大が期待できるCFの推移となっていると考えられますね

キッコーマンの強み

 キッコーマンは強みの非常に多い企業ですが、2点のポイントを抽出しました

① 業界シェア率及び商品のネームバリュー

② 海外向け売上、利益率

それでは順に見ていきましょう

① 業界シェア率及び商品のネームバリューについて

しょうゆの国内シェア約3割を誇り、しょうゆといえばキッコーマンといっても過言ではないでしょう。

調味料はブランドで選ばれる傾向が非常に強く、このブランド戦略が大事になってきます。

別記事でも書きましたが、

例えば車やパソコン、スマホなどは購入前に事前にネットで調べたり、使用している人に使用感を聞いたり、車であれば試乗をしてみたりと購入に至るまで様々なプロセスを踏むことがほとんどかと思います。

食品、特に調味料は知っている味、安定した味を選ぶ傾向が強いです。もちろん、味や品質管理の裏付けがあることは前提としております。この点でブランドイメージを確立しているのは非常に強みであるといえるでしょう。

② 海外向け売上、利益率について

キッコーマンの業績についてセグメント別に見てみましょう

(出典元:キッコーマン2020期決算説明資料より)

 2020年期において、国内1846億円に対し、北米の2049億円を中心に海外向けの売上は2878億円と全体の約6割が海外向けとなっています

 また、特筆すべきは利益率です。

国内事業の利益率は約7%となっていますが、海外事業の利益率は、約11%としっかりとした利益率が確保できているといえます。

 1957年にアメリカ進出をしてから現在まで海外展開に力を入れて事業を行ってきた成果があらわれていると思います。

醤油は英語で「ソイ・ソース」といいますが、醤油のことを「キッコーマン」という方も多いそうです。それだけ海外では、ネームバリューがありますし、北米を中心に、各家庭に醤油が調味料の一つとして常備されるようになってきています。約6割の家庭で醤油を常備しているという調査結果もあります。

まとめ

キッコーマンについてみてきました

内容をまとめていきます

まとめ

・長期株価は右肩上がりの理想的なチャート

・業績安定

・国内シェア約3割

・売上構成 国内:海外=4:6
 (海外展開に強み)

・圧倒的ネームバリュー

 非常に優良な企業でした。ただ、PERやPBRからも優良な企業だけあって割安感はありません。それだけの評価を既に受けているといえます。しかし、個人的には今後は更なる海外展開やその他事業についても期待が持てると思っています。

 当記事は、個別銘柄についての記事となりますが、特定の銘柄の売買を推奨するものではなく、投資に関しましてはご自身の判断のもと行うようにお願いいたします。

最後に、ここまで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

おまけ

しょうゆの味で「こいくち」と「うすくち」ってありますよね?

その違いは

こいくち】はスタンダードな醤油で8割くらいがこれです。何にでもいけるタイプです。塩分濃度は16%程度

うすくち】は漢字で「淡口」と表現します。こいくちに比べて色が薄いです。料理を色鮮やかに仕上げたいとき(お吸い物や色野菜の煮付けなど)に使用するのがおすすめ。塩分濃度18〜19%程度でこいくちより高めです

こい、うすいは味の濃度ではなく、色合いを表現するために用いられています

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