こんにちは、やんまーです
世界各国いろんな人がいて、着ている服も違えば、
住んでいる家の形も違うし、食の習慣も違います
育った環境によって考え方が違うという認識を持つことが
他国の方を理解するためには必要なことなのだと思います
今回は、食文化におけるイスラム教徒(ムスリム)へ日本の食を届けるために
その企業がお墨付きをもらうこと
といった認証の話をしていきます
最初にお伝えしますとそれは「ハラル認証」と呼ばれるものになり
私たち日本人からすると「え?そうなの?」って感じで
意識して覚えておかないとなかなか馴染みのないことかと思います
それでは、この「ハラル認証」について簡単にご説明いたします。
イスラム教とムスリムとは
まず、イスラム教徒とムスリムの違いについてご存知ない方のために
簡単に要約しますと
といったように宗教とそれを信仰する方々のことを指します
ムスリムの方の生活は、宗教の戒律で細かく決められており
食にまつわる有名なところでは、
豚肉、アルコールが禁忌とされていることなどが挙げられます
われわれ日本人からすると結構厳しい感じがしますね
ハラル認証とは
ハラル認証とは、ムスリムへの安心安全をテーマに作られた制度です
背景として、食品の加工技術や物流の発達に伴って
ムスリムの消費者には、普段口にするものがイスラム教の戒律を守られているのものなのかどうか
判別しにくくなってきたことがあります
豚肉などは直接食べなくても
製造工程上で豚肉のエキスを使った製品などを
意図せず食べてします可能性がある、といった懸念がありました
例として、ポークエキスを使用したお菓子やスープのタレ、中華だしなどがあります。
ラーメンに知らず知らずのうちに入ってた
なんていうような、我々日本人はあまり想定して行動しないことでも
ムスリムの方にとっては、予期せぬ事態となってしまう可能性があります。
そこで、宗教に配慮しながら
食品科学の観点からも専門家がハラルであることを保証する制度が始まりました
これが食品のハラル認証です
これからのハラルマーケット
現在、ムスリムの人口は全世界で約18億人と言われています。
これは世界人口の4/1に相当する数です。(世界人口は、2020年の時点で約78億人)
中東諸国に多いというイスラム教のイメージですが
ムスリムが最も多いエリアは
近年、経済成長が著しいASEAN(東南アジア諸国連合)となっています。
その中でもインドネシアは世界最大のイスラム人口(人口2億5,000万人のうち約9割)を持つ国で、
マレーシア、シンガポールにも多くのムスリムがいます。
ムスリムの人口は
最近の研究では2030年に20億人、2050年には25億人
と世界人口の3分の1になると推計もされています。
そして現在
ムスリムを対象とする市場規模は推定300兆円といわれ
2030年までには1,000兆円に達するとの経済予測もあります。
その中で、食品関連のマーケットは約20%と言われており
2030年には約200兆円まで拡大するといわれています。
いま、成長著しいムスリム市場=ハラールの市場に世界各国の企業が注目しているのです。
まさに食のマーケットとしては、非常に魅力的で成長の可能性を秘めている市場であるといえます。
まとめ
これまでの内容のまとめです
・ハラルはムスリムの方の文化に合わせた製品をつくるための認証
・ムスリムの人口は世界の3分の1まで増えると予想されている(25億人)
・ハラルの食品関連マーケットは近い将来200兆円規模までの拡大が予想されている
日本の人口推移は逆パターンで減少傾向にあります。
食品にかかわる日本企業としては
グローバルマーケットを対象に商品開発、提案をしていくのは必須です。
こうしたグローバルな認証に対し
どれだけ取り組むことができるか、海外市場をどれだけ開拓ができるかが
食品企業にとって非常に重要になってくるのは間違いありません
投資の判断をする際に、このハラル認証のような国際的に求められた認証について調べて
判断の一助とするのもまた一つかと思います
ここまで読んでいただきありがとうございました
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