投資の基本の考え方である「分散投資」についてまとめ、解説をします。
これから投資を始めてみよう考えている方で、どのような形でスタートをしようか慎重に考えている方や、一攫千金!ハイリスク・ハイリターンを目指して投資をしてみようと考えている方など様々な考え方があると思います。
投資の世界には、「卵は一つのかごに盛るな」という有名な格言があります。
これは卵をひとつのかごにすべて持っていて不意のことで落としてしまったとき、たまごはすべて割れてしまうでしょう。しかし、いくつものカゴに分けてもっていたら最小限の被害に留めることができることでしょう。
このような観点からリスク管理について今回はお話ししていきたいと思います
分散投資の意味
分散投資をすることの意味は、一言でいうのであればリスク管理です。
A(分散投資をしていない場合)とB(分散投資をしている場合に)について見てみましょう。
例として、極端な数字を用いてみます。総資金を100万円とします。
A:企業1の株式を100%保有 (100万円)
B:企業1の株式を30%、企業2の株式を30%、現金を50% (30万円、30万円、50万円の比率です)
このとき、企業1の株式が暴落し、半分の価値になったとします。
この場合
A:資産が半分になります 100万円→50万円
B:資産は、企業1の分が半分になるので
30万円→15万円+30万円+40万円で85万円となります。
もちろん逆のパターンもあります。
そしてリターンが大きい分、資産の集中投資というのは大きなリスクを伴います。
人は、100円得するより10円損する方がメンタル与える影響は大きいといいます
では、そのリスクをどのように管理していったらいいでしょうか。
分散の仕方
分散の仕方は下記のようにいくつか方法があります。
投資先の分散
これは、上記Aのような一つの資産に投資することを避け、
Bのように複数の資産に投資することでリスクを抑えていく方法です。
株式だけでなく、債権やREIT、金などコモディティといった
値動きがことなる資産に投資をすることで
リスクを軽減することができます。
また、投資の地域を広くする(米国、新興国、日本など)こともリスク管理には重要です。
最近は、米中の関係が金融市場に及ぼす影響は非常に大きくなってきています。
時間の分散
資産を購入するタイミングを一度に行うのではなく
時間軸で分けて長期間にわたって購入することリスク分散になります。
有名な方法で「ドルコスト平均法」というものがありますが
これは、例えば毎月同じ金額を積立投資する場合
資産の価格が上がった場合には少量の買付となり
逆に資産の価格が下がった場合には
量を多く買付するようになるという方法です。
こうすることでリスクを抑えながら
投資を行うことができます(積立NISAもこのスタイルです)
通貨の分散
資産を円建てのみで保有するのではなく
他の通貨建てでも資産を保有することもリスクの分散につながります。
これは、為替の変動に対応するためで
為替は常に変動していますし
円の価値は比較的安全資産として捉えられていますが、これも絶対ではありません。
資金の全額投資は避けた方が良い
資金を全額投資するというのは、運用効率でみると非常に効率がいいと思います。
しかし、ある程度の余力を現金などの流動的な資産で残しておくべきだと思います。
資産の価値は変動し、直近ではコロナウィルスによる株式市場の暴落などもありました。
この時、資金が手元にない場合、資産を購入することはできません。
投資は安く買って高く売るが理想であり、基本ですが
安くなったところで資金がなく、売買ができないというのでは
来るべきチャンスを逃してしまうことになってしまいます。
こうしたことからも資金の管理は非常に重要になってきます。
配分は自分の取れるリスクや運用資産によっても変わってくると思いますが
わたしは、投資を始めて間もない場合は、多くても現金50:投資50までを
上限の目安にしたほうがいいのではないかと考えています。
まとめとお伝えしたいこと
・リスク管理として分散投資をしていこう
分散には、投資先・時間・通貨など様々な方法がある
・資金と資産をバランスよく持っておこう
なぜ分散投資が重要だとお伝えしているかというと
集中投資はリスクもありますが、それ以上にメンタルの管理が必要になってきます。
金額が大きければ大きいほどリターンも大きいです。
含み益が発生しているときはいいかもしれませんが
含み損がでているときは、とても落ち着かなく何も手につかない状況になってしまいます。
感覚としては資産運用というよりギャンブルに近いですし
私自身も実際に経験しましたが
豆腐メンタルなのでスマホやPCから目が離せなくなり、
本末転倒な感じ満載でした。
時間を味方につけ、リターンを狙いつつしっかりリスク管理をして資産運用をすることをわたしはおすすめします。
ここまで読んでいただきありがとうございました
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