【銘柄分析】2267 ヤクルト本社

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みなさん、こんにちは!やんまーです

今日は、乳酸菌飲料やプロ野球でお馴染みの企業、ヤクルトについて銘柄分析していきます

「手洗い、うがい、ヤクルト」のCMが印象的です

イメージキャラクターには、好きな俳優の大泉洋さんが起用されていることもあって個人的に推し銘柄になっております(え

この記事の内容

・企業情報

・株価指標、株主優待

・業績の推移

・キャッシュフローの推移

・ヤクルトの注目ポイント

目次

ヤクルトの企業情報

創業1935年
設立1955年1月29日
上場1980年1月23日(東証一部)

言わずと知れた乳酸菌飲料の国内最大手メーカーです。

プロ野球チーム「ヤクルトスワローズ」を運営する株式会社ヤクルト球団の親会社でもあります

事業展開として
・食品事業
・医薬品事業
・化粧品事業

を展開していますが、そのうち売上及び利益の約9割は、食品事業(乳酸菌飲料事業)となっています

コーポレートスローガンは「人も地球も健康に

各指標・株主優待について

まずは、それぞれの指標についてみていきましょう

指標数値
株価6,300円
時価総額1兆775億円
PER・予24.65%
PBR2.5倍
ROE10.12%
ROA6.46%
自己資本比率63.8%
配当金62円(会・予)
配当利回り0.98%
配当性向21.2%
2021年6月25日終値

 高ROE、高ROAで利益率が高い事業内容を展開できているのが分かりますね。PBR、PERについては、特別の割安感はありません。配当利回りについては、低い数値になっていますが、配当性向も低くなっているので、利益率を踏まえて考えると今後の増配についても期待することができるといえるでしょう。

株主優待

権利確定月は3月、9月
・3月
100株以上で自社商品の詰め合わせ
(1000株以上で商品のグレードアップ)

・9月
「東京ヤクルトスワローズ」オフィシャルファンクラブ入会権
 100株以上で「ライト会員」
1000株以上で「レギュラー会員」

詳しくは、優待ページをご覧ください(外部リンク)

株価チャート・業績推移・キャッシュフロー推移について

長期(10年)チャートについて

(出典:SBI証券より)

長期的にみて、5000円ラインと9000円ラインの間のボックスチャートにあるように見えます

短期的には、2018年後半から2021年後半にかけて下落トレンドにありましたが、ここ最近で中期の移動平均線を上にブレイクアウトして上昇傾向にあるように見えます

業績推移について

業績推移についてみていきます

(出典:SBI証券より)

売上は成長性の面でいうと大きく伸ばすことはできていません。しかし、逆に現在の高い売上を安定して出すことができているともいえます。

利益率は今期に関して、コロナ禍の影響もあり若干の減少に転じていますが、それでも年々利益率を上げてきていることがわかります。高い利益率を維持することができているので今後にも期待が持てます

キャッシュフローの推移について

続いてキャッシュフローの推移をみていきましょう

(出典:SBI証券より)

 先述の利益率の向上に伴い、キャッシュフローも安定してきているといえます。営業CFからフリーCFを仕掛かりと獲得することができています。事業に対して潤沢な現金・現金同等物を保有しています。業績安定、キャッシュ比率が高めなのも安心です。

ヤクルトの注目ポイント

ヤクルトの注目ポイントとして下記の2点をピックアップしました

① 海外展開

② 高付加価値商品

それぞれみていきましょう

①海外展開について

ヤクルトの注目ポイントとして海外展開に積極的に取り組んでいることがあげられます。

まず、セグメント別の売上高を確認します。売上の9割以上を乳酸菌飲料などの食品事業が占めるため、食品事業に注目して確認します。

(出典:ヤクルト2021年3月期決算説明資料より)

上記資料より、当期の売上高

飲料・食品
国内:2070億円 (55%)
海外:1654億円 (45%)

全体で見ても約4割が海外事業での売上となっています。

インドネシアや中国などのアジア諸国を中心に北米などでも売上を増やすことができています。ちなみにインドネシアの日本料理店では、定食を注文するとヤクルトがついてくるところもあります。結構認知されてきているみたいです

続いて利益率について確認します

(出典:ヤクルト2021年3月期決算説明資料より)

飲料・食品
国内:237億円(45%)
海外:374億円(55%)

国内販売より海外販売の方が利益率が高いですね。売上比率から考えるとこの数字以上に海外で高い利益率を獲得できていることがわかります。

ヤクルト販売の特徴とも言えるヤクルトレディによる対面販売は海外でも同様に行われています。アフターコロナを見据えてさらに商品をPRし、浸透させることができれば更なる利益の獲得につながる見込みがあります。

海外展開ということで、為替変動や各国の政治的・経済的リスクはあります。しかし、市場規模を考えるとやはり積極的な海外での事業展開には期待をしたいところです。基本的に輸出企業に円安は追い風です。円安傾向にある現況では積極的に拡販をするチャンスといえるかもしれません。

②高付加価値商品

高付加価値商品にも注目しています。

「ヤクルト1000」というヤクルトの最上級バージョン的な商品が2021年4月5日から全国販売を開始しました。

あの中田敦彦さんが、腸活の一環として取り入れていることでも話題になりました。販売の状況としては、発売から2ヶ月ですが、品薄状態が続いており、現在はネット注文の受付を中止するほど売れ行き好調となっています。(2021年6月26日時点)

ヤクルト1000の効用として

・ストレスの軽減
・睡眠の質向上
・乳酸菌シロタ株が腸内環境を改善

といった内容が研究データを元に示されています→公式サイトからチェックできます

また、このデータが継続飲用に基づくのもプラスポイントです。継続して飲んでもらえればそれだけ安定した収益につながりやすいですしね

販売の状況については月次情報も参考になります→国内乳飲料月次情報(IRより)

小売り希望価格についても比較してみます

商品希望価格
ヤクルト1000130円
ヤクルト40080円
ヤクルト40円
メーカ小売り希望価格比較

乳酸菌シロタ株の含有量によって商品をラインナップしているようです。ヤクルト1000は通常のヤクルトの3倍以上の価格が設定されており、利益率の高い商品となっていることが推察されます。今後の販売状況は注視していきたいですね

まとめ

ヤクルトの株価、業績についてみてきました

内容を簡単にまとめます

まとめ

・業績安定、高利益率

・チャートも上昇傾向に転じているように見える

・海外向けの売上、利益比率が高い

・高付加価値商品に注目ポイントあり

以上、ヤクルトについての銘柄分析でした。

飲料やプロ野球球団などとても身近に感じられる企業ですよね。日本を代表する飲料メーカーとして、消費者としてもぜひ応援したい企業です。

ちなみに株式も多くはありませんが保有している企業です(弱小ポジトーク

 本記事は、個別の株銘柄についての内容ですが、個別銘柄への投資を推奨するものではありません。投資についてはご自身でご判断くださいますようお願いいたします。

最後に、ここまで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

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